KYORAKU
AKB48チ一ムサプライズの8曲目。ちょっと変わったタイトルの曲がきました。
「最後にアイスミルクを飲んだのはいつだろう?」。
AKB48グル一プで、曲のタイトルに「?」がついている曲には、どんな曲があるでしょうか?ファンの皆さんが一番に思い浮かべるのは「夕陽を見ているか?」でしょう。公演曲では「彼女になれますか?」そしてNMB48の名曲「太宰治を読んだか?」、HKT48にも「そこで何を考えるか?」という1期生の曲がありますが、この歌詞も胸に迫るものがあります。
カップリング曲では、チ一ムKの「How come?」チ一ムBには「そこで犬のうんち踏んじゃうかね?」があります。変化球として、「誰かのために」には英語のサブタイトルがついており「What can I do for someone?」となっています。ただ実はAKB48には「!」がつく曲はかなり多いのですが、「?」がつく曲はそんなに多くないようです。
さて、この「最後にアイスミルクを飲んだのはいつだろう?」という曲。まずMVを見ていただきたいです。初めて見る時に、ぼ一っと見ているとびっくりします。一瞬「あれ?このMV合成?」と思ってしまうかもしれません。
違います。実写ですね。しかもワンシ一ンワンカットのクレ一ンカメラ1台だけで連続して撮影されています。篠田 麻里子、峯岸みなみ、北原里英、高城亜樹の4人が、順番に4つの部屋をぐるぐると回っていきます。ワンカットですから、撮影の前に入念なリハ一サルをおこなったことでしょう。360度撮影するので、照明スタッフは本当に大変だっただろうと思います。とにかく影を落とさないようにしなくてはならないので、かなり難易度の高い撮影方法です。ただし、一回OKテイクが出たなら、後の編集は必要ないので、これはこれでスッキリとします。
AKB48のワンカットMVと言ったら、なんと言っても「抱きしめちゃいけない」です。
あれはステディカムによるワンシ一ンワンカット撮影でした。
このMVは、二回目に見る時に、セットの天地を考えながら見ると、仕掛けが分かってきます。最初の部屋が錯覚を起こさせています。扉の付け方がミソですね。
主人公は男性(僕)で、失った彼女(君)を想う歌です。秋元康の大好きな「カフェ」が舞台です。まずは「青空カフェ」でプ一ル帰りにおしゃべりした二人は、春の陽射しのカフェテリアで「片想いFinally」のように告白するものの、なかなか恋路はままならず。僕は一人でそのカフェテリアに行って「最後にアイスミルクを飲んだのはいつだろう?」と物思いにふけっていると。そんな連続した物語も思い浮かびます。
石神 原