KYORAKU
「バラの儀式」公演の2曲目は4人のユニット曲です。
メンバ一は大島優子、小嶋陽菜、篠田 麻里子、高城亜樹。
タイトルは「ハングリ一ライオン」か。あれ?ハンバーグが有名な店の名前じゃないよね。
曲もMVも、全体の世界観を包むのは60年代テイストです。おしゃれソウルと言いましょうか。渋谷系にも通じるサウンドやファッションの現代版です。
最近こういうサウンドが少なくなってきたので、AKB48がやると新鮮です。
決して「クラブ」ではなく、あくまで「ディスコティ一ク」なサウンドで、振り付けもディスコをイメ一ジしたのか、AKB48メンバ一はあまりやらないような古典的ステップを踏んでいるのが楽しそうです。
おしゃれソウルに欠かせない音は全部ぶち込みました的なアレンジがほどこしてあります。リズム隊は4つを打ち、ギタ一はワウ系のエフェクタ一をかけたチャカポコのカッティング。ストリングスもいい感じにバックを支え、ラッパ隊は駆け回り。
後はエレピと、曲にアクセントを加えているコーラス隊が活躍。
まさにおしゃれディスコサウンドです。
歌詞は「腹ペコのライオン」というより「愛の狩人」でしょうか。少女が大人の世界の入口に差し掛かった状況を描く、AKB48系でしばしば登場するモチーフです。
「hungry lion」は最近の中学校の英語の教科書に登場するようです。
この場合は「目移りしてしまいウサギも鹿も逃してしまうライオン」という、まさに「二兎を追うものは一兎も得ず」的な教訓話として描かれているようです。
それとも、あんまりお腹を減らし過ぎてもいけないということなのかな。。。
この曲のMVの一番の見所は、最後のサビの部分です。
4人が順番にワンショットでサビを歌うのですが、背景のオブジェがミラーになっており、万華鏡のような効果を出しています。CGではないリアルな視覚効果がかっこいいです。
そして最後に大島優子が登場し、サビの一番最後を歌ったところで背景のミラ一が前進しての万華鏡になるところがカタルシスです。しかも人力というのが味になってます。
石神 原